コロナにかかると

  • 「重症化」しなくとも様々な症状が現れるのが新型コロナウイルスです。「軽症」であっても、相当に苦しい思いをすることになってしまいます。
  • 「若者は重症化しない」は誤りです。若い世代であっても重症化・死亡するリスクはあります。
  • デルタ株への置き換わりが進む現在、誰が、いつ感染してもおかしくない状況だからこそ、より一層の感染対策の徹底をお願いします。

もっと詳しく知りたい方はこちら↓

新型コロナウイルスに感染し、発症すると、37.5度以上の発熱、咳、のどの痛み、強いだるさ(倦怠感)、味覚・嗅覚障害などの症状が現れます。約8割の方は症状が7日間前後続いた後に、自然に回復しますが、約2割の方が肺炎を合併する可能性があり、肺炎を合併した一部の方が重症化する可能性があります。

特に、ご高齢の方や基礎疾患のある方は重症化のリスクがあります。

また、回復後もさまざまな後遺症に悩まされる方が多くいらっしゃいます。

(※後遺症についての記事はこちら

若者でも重症化する

下のグラフをご覧ください。

「2021年7月1日~2021年9月1日における年齢別発症者数」(埼玉県ホームページ)
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0714/surveillance/covid-19.html

最近(2021年7月1日~9月1日)の年齢別発症者数を見ると、発症者の多くが10代~30代であることが分かります。

一方で、10代~30代の方の中には、もしかしたら「重症化するのは高齢者だから、若い自分は感染しても重症化しない」と考えているかもしれません。

しかし、新型コロナウイルス感染者のうち、20代や30代の比較的若い世代においても、重症化したり死亡する事例が確認されています。

例えば、肺炎が重症化すると、若い世代でも新型コロナ重症患者の「最後の切り札」とも言われるECMO(体外式膜型人工肺)を装着しなければならない状況になってしまいます。

若者の重症化の可能性について、かわぐち心臓呼吸器病院(川口市)の大山医師にインタビューを行いましたのでご覧ください。

医療現場で使用されているECMO(体外式膜型人工肺)

医療現場で日々患者さんと向き合われている大山医師のコメントにもあるとおり、若者の重症化は珍しいことではないため、新型コロナウイルスに感染するリスクを自分ごととして捉えることが大切です。

なお、日本で置き換わりが進んでいるデルタ株については、カナダの研究チームによると、集中治療室に入るリスクが、VOCでない株と比較して、約2倍になると報告されています。こうしたことから、今後重症化や死亡のリスクが増大していく可能性が懸念されます。

※ WHO(世界保健機関)が、懸念される変異株と定義した変異株

新型コロナウイルスは、いつ、どこで、誰が感染し、感染後、どの程度重症化するのか予見しづらい、とても怖いウイルスなのです。

重症化しなくてもこんなに大変

いわゆる「重症化」しなくとも、その症状は決して軽くなく、辛く苦しいものです。「重症化しなければ大丈夫だ」「若いから軽症で済むだろう」と思っている若い世代の皆さん、下の図を見てください。

いかがでしょう。多くの方が重症=入院をイメージすると思います。

しかし、いわゆる「重症」というのは、医学的観点から言えば人工呼吸器が必要な命に関わるような状態です。「中等症」は、肺炎が広がり、入院が必要な状態を指します。ただし、感染が爆発的に増加した時期には、入院する病床が足りず、中等症でも自宅療養となるケースもありました。

「軽症」と呼ばれる状態は、一般的にイメージするような、軽い咳や微熱だけの症状ももちろん含みますが、入院はしないけれども、点滴等の処置が必要な状態も含んでいます。また、軽症の場合でも、発症後10日前後にまでに急速に症状が進行することもあります。

重症化しなくともさまざまな症状が現れるという点に留意しなければなりません。

重症化しなくとも、相当に苦しい思いをすることになるのです。

どんなに気をつけてもなってしまうことはある

日頃から、マスクの着用、アルコール消毒及び手洗いうがいの徹底など、感染対策を頑張っていたとしても感染リスクを伴うのが新型コロナウイルスの恐ろしさです。

例えば、マスクを着用し、アルコール消毒や手洗いうがいを徹底していたとしても、その後に汚染したマスクや物・場所に触れてしまえば、その手が感染源になってしまいます。

いつ誰が感染してもおかしくはないといっても過言ではありません。そのような状況だからこそ、私たち一人一人が自分自身の行動を見つめ直して感染対策を徹底していきたいですね。

参考資料

・一般社団法人日本感染症学会(令和3年9月17日閲覧)

https://www.kansensho.or.jp/ref/d77.html

・埼玉県ホームページ

「2021年7月1日~2021年9月1日における年齢別発症者数」(令和3年9月17日閲覧)

https://www.pref.saitama.lg.jp/b0714/surveillance/covid-19.html

0714/surveillance/covid-19.html