ワクチンの有効性

  • 日本では現在、ファイザー社、モデルナ社及びアストラゼネカ社のワクチンが使用されていますが、いずれも高い発症予防効果が確認されています。
  • しかしながら、感染予防効果については、現時点ではまだ研究中であり、ワクチン接種後に感染する例もあります。
  • ワクチン接種後も、当面の間は引き続きの感染対策をお願いします。

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ワクチンの効果

現在、日本で接種が行われている新型コロナウイルスワクチンは、ファイザー社製、武田/モデルナ社製及びアストラゼネカ社製※1の3種類があります。そのいずれも、新型コロナウイルス感染症に対する発症予防効果※2を確認するための臨床試験が海外で行われており、ファイザー社製で約95%、武田/モデルナ社製で約94%、アストラゼネカ社製で約67%の発症予防効果が確認されています(表)。

※1 アストラゼネカ社製ワクチンの接種対象は、2021年8月時点では、(1)ポリエチレングリコールのアレルギー等の原因で、mRNAワクチン(ファイザー社製及びモデルナ社製)を接種できない人、(2)海外で本ワクチンを1回接種済みの日本在住の人、(3)40歳以上(原則)で接種を希望する人、に限られています。

※2 発症予防効果とは、ワクチンを接種していない人と比べて、ワクチンを接種した人でどれだけ発症のリスクが減少するか、ということを意味しています。

表 臨床試験概要

以下は、埼玉県内の年齢別陽性者の割合を、第4波と第5波で比較したグラフです。ワクチン接種率が高まった60代以上で、構成比が大幅に減少しているのが見て取れます。

感染予防効果がないなら接種する意味はないのか

「感染予防効果がないのであれば、重症化しない若者が打つ必要はないのではないか」こうした意見を目にすることも多いかと思います。

しかしながら、若い方の新規陽性者数が増加しており、その中には重症化する人もいます。現在、日本で接種が行われているワクチンは、いずれも高い発症予防効果が確認されているため、発症を防ぐために接種する意義は大きいと考えられます。

また、感染予防効果についても、接種が進むにつれて研究も進んでいます。アメリカのCDC(アメリカ疾病予防対策センター)によると、mRNAワクチン(ファイザー社製又は武田/モデルナ社製)の2回目接種後14日以降では、ワクチンを接種していない人と比較して、ワクチンを接種した人では感染のリスクが減少する、と報告しています4)。ただし、こうした報告は、臨床試験と条件が異なることが多く、結果に偏りがある可能性があるため、今後も研究を継続していく必要があります。

なお、ワクチン接種後に、発症予防効果が出るのは、2回目接種後1~2週間程度かかると言われています。

そのため、ワクチン接種をしたとしても、油断せず、引き続き感染対策をしていくことが大切です。

参考資料

1) Polack F. P., et al. N Engl J Med 2020; 383:2603-2615

2) Baden L. R., et al. N Engl J Med 2021; 384: 403-416

3) Voysey M., et al. Lancet 2021; 397: 881-891

4) CDC, MMWR. 2021; 70(13): 495-500.